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香川県丸亀市にあるカーテン・インテリアショップ、ダイシンです
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2018.11.23カーテン
カーテンといえば、ポリエステルなどの化学繊維を使ったものが一般的ですが、
ダイシンではリネンのオリジナルカーテンも取り扱っています。
リネンのカーテンは、見た目の清涼感はもとより、
生地越しに透ける太陽の陽射しを楽しむことができます。
また意外に思うかもしれませんが、洗濯機でガシガシと洗うことも可能なのです。
このコラムでは、リネンのカーテンを購入したい方、
リネンのカーテンについて知りたい方に向けて、さまざまな特性をお伝えします。
麻には亜麻(あま)や苧麻(ちょま)などのいくつか種類があります。
しかし日本で麻と表示できるのは亜麻で作られたリネンと苧麻で作られたラミーのみ。
その割合がどうであれ日本では麻100%と表示できるため、
麻の種類にまで目を向ける機会が少ないのが現状です。
しかし世界的には、亜麻のみで作られた生地を「リネン」と呼んでいます。
リネンはコットンやシルクに比べて吸水性や発散性にすぐれています。
夏の衣類に多く使われていることも、ハンカチや布巾に使われることも、
その性質をうまく利用しているからです。
だからと言ってリネンは夏だけの素材ではありません。
繊維の中に空気が含まれると断熱材のような働きが生まれ、熱を逃がさないため、
実は冬にもとても重宝する素材なのです。
リネンは洗濯すると2〜10%縮むと言われています。
例えば2mの高さのカーテンなら多くて20cmも縮むことになります。
そのため一般的には自宅で洗濯することを考慮して、あらかじめ長めに仕立てられています。
ですが洗濯することで、理想的な丈にぴったり縮むとは限りません。
ダイシンではあらかじめ水通しをしてから縫製しているため、
ふだんの洗濯による縮みを気にする必要はありません。
ただし、リネンは天然素材なので、木や土と同じように素材自体が呼吸をしています。
水通しをしていても、湿度により多少伸びたり縮んだりすることをご理解ください。
洗濯機で洗う場合、蛇腹に折りたたんでネットに入れ、
手洗いコースやおしゃれ着洗いコースでたっぷりのぬるま湯、または水で洗います。
水の量が少ないと、生地同士がこすれ、毛羽立ちやすくなってしまうためです。
洗剤は漂白剤や蛍光材が入っていない中性洗剤や弱アルカリ性洗剤を使いましょう。
脱水は30秒から1分程度でOKです。水分がまだ生地に残った状態で手でシワを伸ばし、
カーテンレールに吊るします。
シワがどうしても気になるという場合は、当て布をしてアイロンを使用しても大丈夫です。
乾燥機は絶対に使わず、陰干しで自然乾燥しましょう。
リネンは発散性に優れているため、夏なら半日程度で乾きます。
洗濯や陽の光に当たることで色落ちはしてきますが、
天然素材ならではの経年変化も味のひとつとして楽しむことができます。
基本的に遮光性のあるリネンはありません。
せっかくの天然素材だから、カーテン越しの柔らかな光を楽しんでみてください。
けれど生活環境は人それぞれ。遮光が必要な場合は、
裏地に遮光性のあるポリエステル生地を付けることが可能です。
天然素材のリネンとポリエステルの異素材の組み合わせになりますが、洗濯は可能。
ダイシンでは水通しをして縫製するので、縮みの心配もありません。
リネンは湿気を吸収しながら熱を逃がします。
そして繊維の空洞に暖かい空気を閉じ込めるので、保温性にも優れています。
つまり、1年中どんな季節にもぴったりなのです。
またコットンの2倍の速さで乾くという速乾性もあり、洗濯のあとの雑菌の繁殖を防止。
冬場の結露や梅雨時の湿気などの悩みも解消してくれます。
さらにリネンは天然繊維なので、化学繊維とは違い静電気が起きにくいとされています。
そのためホコリが付きにくく、清潔に保つことができます。
一般的にリネンはとても繊細でデリケートなイメージがあるかもしれませんが、
実は天然素材の中では最も丈夫な繊維です。
昔はその特性を利用して、軍事用品としても使われていたそうです。
洗濯を繰り返すことで生地に柔らかさが生まれ、リネン特有のくたっとした風合いが出てきます。
またリネンはほどよくシワがある方が風合いが出ます。
洗いざらしのリネンのシャツを素肌に纏って清潔感があるように、
シワもリネンの良さとして楽しんでみてください。
近年ではアンティーク家具などの古き良きものが見直されるようになりました。
本物の素材だからキズや汚れも味になり、経年変化を楽しみながら長く使うことができるのです。
天然素材であるリネンもまた同じです。
化学繊維とは違って、日に焼けてできる色落ちも、洗濯後のシワも、独特の味を生み出してくれます。
そんなリネンに魅了されて、オリジナルカーテンを作りたいと思うようになりました。
ぜひ手に取ってご覧いただければと思います。